僕たちの会社を加速する「コラボレーション」という武器


鹿だよ。
僕がここ数年、色んな人と出会い、様々な本を読み、洗礼されたUIに触れ、斬新なガジェットに使い、窓の外を眺めながら熟考し、新緑公園を散歩しながら創造について思いを巡らせた結果、僕がこれからIT業界で仕事をする上で最も重要視すべきテーマは
イノベーション
・デザイン
・コラボレーション
の3つだと至りました。(いまのとこね)

イノベーションとデザインについては今度まとめるとして、今回は福岡でコラボレーションカンファレンス2010 in 福岡が開催されるので便乗してコラボレーションについて書くとします。

凡人の集団は孤高の天才に勝る

IPadのプロトタイプを1983年に開発していた、デザインコンサルティング会社フロッグデザインの創業者ハルトムット・エスリンガー が著作した「デザインイノベーション デザイン戦略の次の一手」では、イノベーションには3つのステップが重要だとされています。
1.基礎作業
 会社の目標を定め、正しいチームを作る。
2.創造的なコラボレーション
 アイデアを出し、展望し、足並みを揃える。
3.マーケティング
 そして、お金を稼ごう。


イノベーションのためのコラボレーション

イデアも一人で唸っても完璧なものは出てこない。ブレーンストーミングでアイデアを複数人で出したり、人からアドバイスや意見をもらったり、別のアイデアに触発されたり、アイデアを足したり引いたりすることで洗礼されていく。僕がデザインとコラボレーションの重要性に気づかせてくれた書籍「発想する会社!」でもコラボレーションの重要性が書かれています。是非読んで欲しいです。

コミュニケーションのないチーム

以前経験した現場では、たくさんの会社からプログラマーが集められ、会社ごとにチームが編成されていました。共通のフレームワークを使用していましたが、チーム間のコミュニケーションは皆無で、蓄積した知識や技術の共有は一切ありません。皆が同じフレームワークのバグで詰まり、残業し、徹夜でデバッグしていました。どこかのチームが解決しましたが、それが共有されることはありませんでした。皆は疲弊し、派遣は時間と共に帰り、出向は泊り込みでコーディングし、リーダーは「頑張ってくださいお願いします」と今にも消え入りそうな疲れた声でつぶやいていました。いったい何百時間のコストと帰りを待つ家族が犠牲になったことでしょう。
知識の蓄積とその共有、日々の円滑なコミュニケーション、進捗の共有、目標の意識合わせ、どれもが重要不可欠な要素だと思い知る良い経験でした。

コラボレーションカンファレンス2010 in 福岡

福岡でコラボレーションを学ぶイベントが開催される。主催はBacklogCacooで人々のコラボレーションを加速するサービスを展開するNulabです。
コラボレーションカンファレンス2010 in 福岡
僕はスタッフとして皆さんのお手伝いをします。

あなたの周りの何人の同僚が「コラボレーション」に共感し、一緒にこのイベントに参加してくれるでしょうか。
是非とも同僚、いや会社の人間全てに声をかけて、「会社を加速する手段」を一緒に学びたいなと思います。